日本の農家の新しい味方「アップクオリティ」に注目!

今回注目したい企業は、農産物のブランディング、販売支援を手がけるアップクオリティ(東京・新宿)です。

http://www.up-quality.co.jp/index.html

アップクオリティ

アップクオリティは主に3つの事業を行っています。
1,産地振興を目的とした、農業ブランドのコンサルティング
2,旅客用高速バスを活用した、新たな国産農作物のバリューチェーンの構築
3,地域シェアの拡大を目的とした、マーケティング活動

この内、注目したいのが②の高速バスを活用した農作物の配達です。

徐々に提携のバス会社、そして販売網を拡大しており、2019年には、従来比3割増の拡大を図っているようです。
三菱地所や全国農業協同組合中央会(JA全中)との連携で販路を確保しており、集荷には関東甲信や東北などの産地にある道の駅を使い、
高速バスで運んだ後、都心部のバスターミナルそばにある店舗に販売する仕組みです。

関東で観光客を乗せて、地方の道の駅に立ち寄り、
そこで単に観光だけでなく、バスは、その地域の農産物を積み込む。

観光が終えて、関東に客を送るついでに地域の農産物を関東に運ぶという訳です。

これまで無駄になっていたかもしれないスペースを有効活用できる
バス会社にも地方農家にも、
そして地方の新鮮な野菜を手軽な値段で食べられるという点では、消費者にも
三方良しのビジネススキームですよね。

今後、10年は、閉鎖的だった日本の農業が大きく変化する10年になると思います。

地方の農産物を首都圏の店舗に届けるバリューチェーンは
既に農業総合研究所が先行しておりますが、
そこといかに差別化して、メリットを出せるか、今後、注目です。

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