顧客ニーズにがっちり応えた深夜の畳屋さん

畳屋と聞けば
時代遅れの斜陽産業のイメージを抱かれるだろう。

畳の国内需要は年々減少する一方で、中国からの安い輸入畳は増加する流れで
国内畳会社にとっては辛い時代となってしまった。

そんな時代でも売上を伸ばし続けている畳会社がある。
兵庫県のTTNコーポレーションだ。

http://www.ttn-corporation.net/

同社では、海外進出や高付加価値な畳の開発、機械化による生産効率の向上など
様々な取り組みを行っており、現在の売上は70億円を超える。

中でもTTBコーポレーションの大きな転機となったのが
タイムシフトによる顧客ニーズ対応である。

この戦略をきっかけに、
当時1年で売上を2倍以上に伸ばし、
売上10億円を突破したという。

それまで、畳の張替えを行うためには
1日店を閉めて、昼間に業者に入って貰う必要があった。

お店からすればこの休まなければならない1日は
畳の張替え作業費以上に損失が大きいのである。

お店からすれば、休業しなくても畳を張り替えてくれるのであれば
相場よりも高い費用を払ってもそのほうが損失が少ないのである。

TTNコーポレーションは、そこに気づき、昼間作業だった畳張替え作業を
夜の時間にタイムシフトすることで、
顧客のニーズに応え、売上を大きく伸ばしたのである。

しかし、昼間に作業したいたものを夜に行うとしても
職人たちが素直に応じてくれるとは限らない。

当時、社長は自分一人で夜間の張替え作業に対応するという執念を見せ、
その姿勢に感銘を受け、夜間作業を行う職人達が増えていったという。

あなたの商品には、ニーズがない訳ではなく、
本島の顧客のニーズに気づいていないだけかもしれない。

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