エバーレーン・オールバーズ・・・エシカル・サステナブルを掲げるブランドの躍進が止まらない
アメリカ・サンフランシスコを拠点とするD2Cアパレルブランド「エバーレーン(EVERLANE)」をご存じだろうか。
公式HP:https://jp.everlane.com/ja-jp/
2011年の創業から、右肩上がりに成長を遂げ、現在は日本をはじめ、世界38か国で展開し、売上高は推定100億円を超え、急成長を遂げている。
売っている商品自体は日本でいうユニクロに近い印象だ。シンプルで洗礼された万人受けするデザインが特徴だ。
注目すべきはその売り方にある。先述した通り、エバーレーンはD2Cビジネスで主に展開を行っており、近年では、ブランド力を活かしてリアル店舗も出店しているが、売上の多くをネット通販が占める。
そして、最大の特徴が、コスト表示を行ってる点である。従来のアパレルブランドでは、顧客は最終販売価格しかわからなかった。一体どれくらいの材料と人件費を投じて、この製品が作られているかなど知る方法はなかった。これを全て開示するのがエバーレーンのやり方だ。送料も含めてすべてのコストを開示している。これができるのは商社などを通さないD2Cビジネスならではと言える。
もう1点注目すべきは、エシカル性も重視し、工場の情報を全て開示している点である。
それによって社会問題に関心の高いミレニアム世代から高い支持を受けている。
同様に、アメリカで高い支持を受けている新興ブランドがある。
それが2020年1月についに日本に上陸したシリコンバレー発のシューズブランド「オールバーズ」だ。
その企業価値は1500億円にもなると言われている。
人気の秘密は世界一と称される履き心地、シンプルなデザイン、そしてサステナブルなものづくり精神だ。
「靴下なしで履けるシューズ、その履き心地は、ふわりと雲の上を歩くよう 」と表現される履き心地はニューヨークタイムズ誌で世界一だと称された。
流行に左右されないデザインは「大量生産・大量消費」を繰り返す社会に1隻を投じるものであり、彼らのサステナブルなものづくりが、今非常に高い支持を得ている。
常に流行を追いかけ大量消費を促してきた低価格のアパレルブランドが軒並み業績不振に苦しみ廃業の危機を迎える一方で、時代に合わせた社会性の高いブランドが躍進を遂げている。
今。まさに消費社会に変革が起きていると言えるだろう。